見つけてくれた貴方へ意味ありげな表題にしてはみたけれど、と。 前回の続き。 本物のはぐれM女というものは実在する、というお話。 ヤンチャな超常現象評論家みたいなテンションで読んでもらっては困る
見つけてくれた貴方へ 意味ありげな表題にしてはみたけれど、と。 前回の続き。 本物のはぐれM女というものは実在する、というお話。 ヤンチャな超常現象評論家みたいなテンションで読んでもらっては困るのだが、実在するのだ。 なぜなら僕は過去、そんな子達数人と言葉を交わしたことがあるからだ。 精神科医、中学校教師、主婦、大学生、OL… 年齢は下は20歳、上は40歳まで…だったかな。 中には実際に縄を交えた子もいれば、会話だけの関係の子もいた。 その全員に共通して言えることが 「自分の被虐愛を気づいて欲しい」 という願望が色濃く見えた、ということだった。 彼女達は自らを「M女です、どなたか拾ってくださいませんか?」のような売り込みをしたことは一度もなく、また同様に「M女募集」のような安い勧誘には目もくれていない。 というのも、自分のM性を暴いたのは、自らをSと名乗る男ではなく、相手としてはごく一般の「男」だったからなのだ。 その男とは彼氏だったり不倫相手だったりするのだが、その男が「たまたま結果的にS男」だったということであり、つまりそれは「自分のM性を見つけてくれた」という幸せな思いと感謝で満たされている…ということなのだ。 自分のM性を主観的にも客観的にも自覚してしまった・・つまり「はぐれM女」という女は、そのM性を「暴かれた」という事実に大きくとらわれている。 たとえ自らのM性にぼんやりと気づいていたとしても、やはり「見つけてくれた」とう事実にかなり頼っている、もしくは頼りたい、と思っているものなのだと考えられるのだ。 1人の例をあげると… 28歳OL、仕事の成果も性格も男勝り、身長は170cm、プロポーションは抜群。 周りの男達はおそれおおく飲みにも誘えないようなお高いOL。 そんなOLが、取引先と商談と懇親が目的の会食を終えたあと、取引先のいけすかない年上の男に目を付けられる。 その男はセクハラぎりぎりの迫り方をし、その子を路地裏に連れ込み、突然スーツの中に手を入れられ豊満な胸を思い切り、痛いほど揉んだそうだ。 「がっ!!っておっぱい鷲づかみにされて・・・そしたら、もう『ンはぁああ・・』ってなっちゃって。身体の力が抜けてアソコがじゅわって濡れるのがわかって。ああ、見つかっちゃった・・って思った」 その後はそのままホテルに行き、全て言いなりになり、ホテルから出るころには「主人」と認識していたそうだ。 ・・・・ はぐれM女は「見つけてもらいたい」という欲求が強い理由はそんなところにあるのだろう。 過去「見つけていただいた」という思い出は彼女達にはとてもとても大きなファクターなのだ。 しかし。 現実の世界でM女を見分けられるような選球眼のある男がどれだけいるというのだろうか? 偶然出会ったとして、そのS男性にそんな乱暴なアプローチを受ける可能性は如何ほどのものか。 想像するに、月が太陽をすっぽりと隠してしまうくらいのそれと同じくらいの巡り合わせなのでは、と思う。 本物のはぐれM女というものは実在する。 だが、以上語った通りの理由で通常の生活をしている限りまず出会うことはない。 それは遭遇したら1週間後に死ぬと言われる、自分そっくりのドッペルゲンガーに出会うくらい貴重な出会いだ。 もし出会ったら、その体験をぜひ僕と共有させてもらいたい。 一緒に杯を交わせば一晩は語り尽くせると思うから。 -- source link